東京から世界に向けて発信される、新たな“衝動” 『SUPER MAGIC TOKYO KARMA』SMTK

東京から世界に向けて発信される、新たな“衝動” 『SUPER MAGIC TOKYO KARMA』SMTK

石若駿(ドラムス)、マーティ・ホロベック(ベース)、細井徳太郎(ギター)、松丸契(サックス)の名前の頭文字を取った、その名も「SMTK」。現在のシーンで注目を集める顔ぶれが揃う、話題沸騰中のバンドだ。

2018年の結成以来、猛烈なステージングを繰り広げ、シーンに確かな存在を示してきた彼ら。4月に待望のEPをリリースしたが、そのインパクトは想像以上だった。

一心不乱にグルーヴを生み出す石若、時に情感豊かに、時に荒々しくギターをかき鳴らす細井。

マーティのベースワークはズシリと心身に響き、アグレッシブ極まりないサウンドスペースに松丸のサックスが溶け込んでいく。それぞれの魅力がせめぎ合う様相に圧倒されっぱなしだった。

EPに続いて翌5月は今回紹介するフルアルバム『SUPER MAGIC TOKYO KARMA』を発表。それに合わせての怒涛のPV公開と、このバンドの想像力の源泉は勢いを増すばかりだ。

メンバーそれぞれが曲を持ち寄るが、その楽曲達はバンドの中で「個」の存在から「SMTK」の手となり足となり、生を受けて呼吸していく。松丸のサックスの咆哮が終始痛快なアルバムタイトル曲、“SUPER MAGIC TOKYO KARMA”からして、このバンドが只者ではない事が容易に伝わるだろう。Dos Monos荘子itをフィーチャーした“Otoshi Ana”では、鋭角な切り口で迫る荘子itのリリックとフロウに呼応するかのように轟く細井のギターに恍惚となる。

“My Country is Burning”でマーティが弾く心地良いベースラインは、もし自分がベーシストだったら思わず弾きたくなる衝動に駆られるだろうし、石若も以心伝心なメンバー達との演奏を心底楽しんでいるのが伝わってくる。 また、自身のその他のプロジェクトでも定評のあるソングライティングの才能も、“Where is Claaaapstaaack⁇”でしっかりアピールしている。そしてラストの、“長方形エレベーターとパラシュート”は、バンドの明るい将来を見据えるかのような開放的なメロディが印象に残る。

『SUPER MAGIC TOKYO KARMA』というアルバムを総じて聴くと、初めて聴く音楽に出会った時の、あのなんとも言えない高揚感を覚える。彼らの生み出す音楽には未知の、しかも、とびっきりの面白い仕掛けが今後も飛び出してくるに違いない。

そう、「SMTK」によって“新たな音楽衝動”が呼び覚まされたのだ。

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